熊野川河口付近の南岸、蓬莱山の麓に鎮座する古社。平成28年(2016年)に世界遺産に追加登録されました。
由来
社伝によれば紀元前423年の孝昭天皇の代に創建されたとされます。熊野の神々は最初に神倉山に降臨し、次に阿須賀の森に遷ったという伝説が残っています。古くから熊野三山の神を祀り、平安時代から「阿須賀王子」とされてきました。熊野詣の人々が奉納した平安時代後期から室町時代の御正体である懸仏(かけぼとけ)約200面が社殿裏から出土するなど、熊野信仰の重要な王子社でした。秦の始皇帝の命を受け渡来した徐福にもゆかりが深く、徐福一行が上陸したのが阿須賀神社の建立地と伝えられています。
散策
一の鳥居付近。奥に拝殿が見えています。
注連縄をまとった狛犬様
灯篭と社殿の色がマッチしています。鮮やか!
参道途中におかれた狛犬様。表情が怖い。
手水舎で心身を清めます。
新宮城の第2代城主・水野重良が寛永8年(1631年)に寄進した手水鉢。古いですね。
二の鳥居からさらに進んでいきます。
現在の社殿は、昭和20年に空襲により焼失したため、昭和27年(1952)に再建されたそうです。色が鮮やか!
拝殿の中の様子
本殿も色鮮やかで立派でした。
拝殿の右隣にある「阿須賀稲荷神社」
さらにその右隣。どなたが祀られているんでしょう。
「徐福之宮」でした。徐福とは始皇帝の命を受け、神薬を求めて熊野の地に訪れた方で、農耕や捕鯨、造船、製紙などの技術を伝えたといわれます。
反対側の拝殿左隣には「子安之社」がありました。
境内からは弥生時代の竪穴式住居が発掘されており、土器や石器も多数出土しています。
住居跡これかな?当時はどんな暮らしをしてたんでしょうね^^
由緒書き。熊野権現とのつながりがある歴史ある神社でした。
御祭神
事解男命
熊野速玉大神
熊野夫須美大神
家津美御子大神
所在地
和歌山県新宮市阿須賀1-25-25