通称「権現さん」と呼ばれ、御祭神には熊野三山(熊野本宮、熊野那智、熊野速玉大社)も勧請されています。熊野三山御参詣に替えるという別宮的存在でした。
由来
社伝によると允恭天皇8年(419年)に創建。白河天皇の時代(1073~1087)に熊野三所権現を勧請し、熊野参詣の折には鬪雞神社に参拝して心願成就を祈願したと言います。元暦元(1184)年源平合戦の時、熊野水軍が紅白の鶏合せにより源氏に味方をした故事により、合権現の呼称が生まれ、明治維新まで新熊野合権現と称し、後、鬪雞神社と改称された。明治4年郷社(田辺県)、同6年村社(和歌山県)、同14年県社に昇格。昭和46年7月、別表神社となる。
★ 公式ホームページ
散策
一の鳥居。奥にまた鳥居が見えています。
社号標が右側にありますね。かっこいい!
手水舎で心身を清めます。
社殿の配列は、熊野本宮大社が明治22年の水害で破損する以前の構成のままで、かつての様子を忍ぶことができます。
古そうな狛犬様。元々、白かったのかな?
注連縄が飾られた証誠殿(上四社)から参拝します。
中の様子。整理されていますね。
本殿左隣の西殿(上四社)。速玉宮に速玉之男命、結宮に事解之男命を祀ります。
本殿右隣の上殿(若宮・上四社)。天照皇大神を主祭神として、伊邪那岐命、宇賀御魂命を相殿に祀ります。
その右隣の中殿(中四社)。子守宮に鵜草葺不合命、児宮に火々出見命、聖宮に瓊々杵命、禅師宮に忍穂耳命を祀ります。
さらに右隣の下殿(下四社)。飛行宮に稚産霊命、勧請十五所宮に弥都波能売命、十萬宮に埴山比売命、一萬宮に火産霊命を祀ります。
一番右端の八百萬殿(満山宮)。八百萬神を祀り、手力男命を相殿に祀ります。
境内に鎮座する玉置神社。御祭神は手置帆負命です。
十日戎神社。戎大黒二神を祀ります。
雞姫弁財天社。市杵島姫命が祀られています。
熊野水軍の長・武蔵坊弁慶の父といわれている熊野別当湛増が、源平の合戦の時、「闘鶏」によって源氏と平家のどちらにつくかを決めたのが社名の由来とされています。
藤巖神社。紀州徳川家の附家老として田辺領を支配した安藤直次公が祀られています。
弁慶社。御祭神は武蔵坊弁慶です。
樹齢1,200年の大楠(市天然記念物)。延命長寿・無病息災、歯病治癒の信仰があります。
御朱印
御祭神
熊野三所神
所在地
和歌山県田辺市東陽1-1