
愛知県津島市に鎮座し、津島牛頭天王社、天王さまとも呼ばれ、疫病や厄除けの神様として親しまれています。西の八坂神社、東の津島神社と並び称され、全国に3000余ある天王社の総本社です。
由来
伝承では欽明天皇元年(540年)の創建とされる。実際の創建時期ははっきりしないが、12世紀の文献に現れ、鎌倉時代から室町時代にかけての鉄灯籠や梵鐘の銘には社名が刻まれている。近世以前は牛頭天王を祭神として祀る神社として知られた。近世には織田氏や豊臣氏の庇護を受けて社殿造営等の寄進を受けた。さらに尾張藩からも神領所有の特権を得るとともに、津島神社の川祭りで寄進米などを受ける特権が与えられた。
当社は東海地方を中心に全国に約3千社ある津島神社・天王社の総本社であり、その信仰を津島信仰という。津島神社が諸国に勢力を拡大した背景には、御札を配って祈祷を行う津島御師の活動が大きく、織田信長は御師の布教活動を保護し、尾張藩もこの保護政策を継承して他領での布教活動に許可を与えた。明治の神仏分離令までは「津島牛頭天王社」とも称された。
★ 公式ホームページ
散策

赤い鳥居から入ると左側に車を停めることができます。

津島神社の社号標。大きいです!

「全国天王総本社」と書いてあるけど、「天王」って何でしたっけ??

参拝客が次々とやってきます。先に進みます。

手水舎。龍の口から水が出るタイプでした。いま最も多い種類かと思います。

慶長3年(1598年)、豊臣秀頼により父秀吉の病気平癒を祈願して寄進された南門。愛知県の指定文化財です。すばらしい^^

ここにもありました。蕃塀(ばんぺい)。尾張地方に多い特有の建築物。

拝殿。こちらも愛知県の有形文化財に指定されています。

拝殿の中の様子。太い柱がいくつもありました。

拝殿左側にある八柱社(八王子社)。五男三女御子神をお祀りします。

本殿は、徳川家康の四男で清洲城主・松平忠吉の健康を祈願して、慶長10年(西暦1605年)、妻政子が寄進したと伝えられます。国指定の重要文化財です。

外壁から本殿を覗いてみた。しっかりした造りですね。

境内には様々な末社が鎮座します。こちらは稲田社。櫛名田比売命をお祀りします。

左から大国玉社(御祭神・宇都志国玉命)、若宮社(御祭神・尹良親王=武勇の神)、大屋津姫社(御祭神・大屋津比売命=家屋の守護神)。九州ではお見かけしない方々です。

愛知県指定文化財の荒御魂社。元は「蛇毒神社」と称し、「八岐大蛇の御霊」を祀っていたと伝えられています。建速須佐之男命荒御魂をお祀りしています。

天正19年(1591年)、豊臣秀吉により寄進された楼門。さすが国指定の重要文化財、立派^^

ここにもあった神橋。蕃塀とともに尾張地区は多いですね。

藤の絵馬掛け。藤の花びらをかたどった絵馬を、花房のようにつるしています。珍しい^^
御朱印

御祭神
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
大穴牟遅命(おおなむちのみこと)
所在地
愛知県津島市神明町1
