
三重県鈴鹿市に鎮座します。5世紀末頃の創建と伝わる伊勢国一之宮で、都波岐神社(つばき神社)と奈加等神社(なかと神社)の2社が相殿で祀られています。
由来
社伝によれば、雄略天皇23年、勅により伊勢国造の高雄束命が伊勢国河曲郡中跡村(現在地)に社殿を2つ造営し、それぞれ都波岐神社・奈加等神社と称したのが起源とされる。『延喜式神名帳』では両社とも小社に列した。天長年間に弘法大師(空海)が参籠し、獅子頭2つを奉納した。承暦3年(1079年)、2社に対して正一位の神階が授けられ、白河天皇より宸筆の勅額が授けられた。永禄年間、織田信長の伊勢平定の際に社殿を焼失し、旧記も失われた。寛永年間、神戸城主一柳監物が再建した。明治時代に両社をあわせて「都波岐神社奈加等神社」として県社に列格した。
散策

向かう途中、赤い大鳥居を発見!おそらく都波岐奈加等神社のものかと…。

注連縄が飾られた鳥居から境内に入ります。

都波岐神社と奈加等神社の2つの社号標。最近できたものもありますが、古いですね~。

大正に奉納された狛犬様

右側にある手水舎で心身を清めます。

2021年から境内の手水舎を花で彩る「花手水」を始めたそうです。キレイ^^

参道はこんな感じ。さらに進みます。

二の鳥居の先に拝殿が見えています。

開放的な拝殿は鉄筋の建造物です。以前は木造、瓦葺きでしたが、火災に遭い、平成10年(1998年)に再建されました。

拝殿に掲げられた扁額。「勢州一宮」の「勢州」とは「伊勢国」の別名だそうです。

拝殿の中の様子

コンクリートで覆われた壁の隙間から見た本殿。左手前は神明春日社(天照大御神、天児屋命)です。

案内板に昔の絵が飾られています。以前はたくさん境内社があったようです。

御神木のクスノキ
御朱印

御祭神
都波岐神社:猿田彦大神
奈加等神社:天椹野命、中筒之男命
所在地
三重県鈴鹿市一ノ宮町1181
