福岡県宗像市吉留に鎮座します。伊邪那岐命や伊邪那美命をはじめ4夫婦8神を御祭神とし,旧宗像郡内で宗像大社に次ぐ神社として赤間地域を中心に古くから信仰されています。
由来
西暦665年,神武天皇が日向から東征の途,遠賀郡を通った際,神武天皇の先祖神である八所大明神が武士の形に化身し赤馬に乗って現れ,人民を指揮し皇軍に従い,永くこの地の守護神であることを誓ったと言う故事に由来して,この一帯を「赤馬」のちに「赤間」と言うようになり, そして「吉キ所ニ留リ給フ」から神社周辺を「吉留」と呼ぶようになったと伝えられていて,その神武天皇のご神託で西暦674年より現在地に祀られています。八所宮は昔には遣唐使がここで航海の安全を祈り,小早川隆景が太刀を奉納したり,黒田家当主も必ず参拝するなど昔から武将の信仰が厚く,戦国時代には一時衰退しましたが,1748年に近隣11村の産土神として祀りたいと符廷に願い出、ご神幸が復活しました。
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散策
向かう途中にあった一の鳥居。大きかったです!
専用の大型駐車場から徒歩約1分。参道入口付近にやってきました。社号標もあります。
三の鳥居付近。周囲の樹木と相まってとても神聖な雰囲気が漂っています。
やっと境内に着いた~。奥に拝殿が見えました^^
まずは手水舎で心身を清めます。
拝殿前の狛犬様。尻尾が大きいのが特徴かも。
拝殿の中の様子。なかなか立派ですね~。
拝殿と本殿は永年6年(1709年)に建築された江戸時代中期の典型的な神社建築様式です。
本殿は反った屋根が前方に長く伸びる特徴の流造という形式で,全国で最も多く採用されています。
本殿裏側にも末社や祠が祀られています。
お神輿の専用倉庫。綺麗に保管されていますね~。
毎年10月第3土・日に開催される秋季大祭で深夜に行われる御神幸祭は無病息災と五穀豊穣を感謝する神事で300年以上の歴史と伝統があり,道具もきちんと整備されています。
拝殿に向かう途中の現人神社。御祭神は神直日の神と大直日の神。八所宮の守護神かつ万病治療・災疫解除の神として,遠くからの参拝者も多くいます。
詳しい由来等は由緒書きに記されています。
御祭神
土煮尊(ういじにのみこと)
沙土煮尊(すいじにのみこと)
大戸道尊(おおとのじのみこと)
大戸邊尊(おおとべのみこと)
面足尊(おもたるのみこと)
綾惶根尊(あやかしこねのみこと)
伊弉諸尊(いざなぎのみこと)
伊弉册尊(いざなみのみこと)
所在地
福岡県宗像市吉留3186