「お櫛田さん」の名で親しまれる博多の町の総鎮守で約1250年の歴史があります。前近代の博多浜の西端に位置する区域で,所在地は創建以来変化していないと考えられています。
由来
社伝によれば,櫛田社の創建は757年(天平宝字元年)で右殿祇園社は941年(天慶4年),小野好古が藤原純友の乱を鎮めるために京都の八坂神社に祈願し,平定した後に素盞嗚神を勧請したと伝えられますが,平清盛が所領の肥前国神埼の櫛田宮を博多に勧請したという説や佐賀の神埼にある櫛田宮の分社が福岡の櫛田神社とする説があります。
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散策
道路から見た鳥居。観光客の多くはこの位置から撮影していますが,気を抜くと自動車に惹かれてしまいます。ご注意ください。
楼門付近の狛犬様。凛としたお姿,威厳ある表情ともにすばらしく,福岡市内の狛犬様の中では一番のお気に入り。
この楼門はビジュアル的にも映えます。
一度は戦火により焼失しましたが,1587年(天正15年),豊臣秀吉が博多復興にあたり、現在の社殿を建立・寄進しました。参拝客が後を絶ちません。
拝殿の中の様子。豪華絢爛!!
拝殿の彫刻。これは獅子でしょうか。リアル過ぎて動き出しそうですし,目に魂を感じます。
これは鬼でしょうか。とても精巧に彫られています。右側の兎もイキイキとしています。
これは天狗かな~。今にも飛び掛かってきそう。とにかく躍動感がすごいっ!!
霊泉鶴の井戸。昔,神社の辺りは海だったこともあり,本殿の下から湧き出る水は「不老長寿」として飲まれてきた歴史があるそうです。
こういう狛犬様もおられます。くるくるした眉が太く,甲羅のような肌が特徴的ですね。
境内にある夫婦恵比須神社。優しい雰囲気が好きです。
拝殿の中の様子。赤い提灯がいいですね~。
秋には紅葉も鑑賞できます。
節分前後に設置される巨大お多福面。とても大きいです。
この大枡にお賽銭を入れると商売も益々繁盛って。うまいですね~(笑)
櫛田神社の境内図。境内には「飾り山笠」もあり,いつでも見ることができます。
本殿裏にはかつて博多の各町内で祀られていた由緒ある神社や石造物もあります。
末社の前に目・鼻が大きい狛犬様がおられました。
この狛犬様は少し変わったタイプのようです。かっこいい!
樹齢1000年で博多一番の古木・不老長寿の御神木として敬われています。
御朱印
御祭神
大幡主神
天照大神
素盞嗚神
所在地
福岡市博多区上川端町1-41