大分市八幡に鎮座する豊後国一の宮の一つ。宇佐神宮の分霊地として国司・武家などから崇敬された由緒ある神社です。
由来
平安初期の天長4年(827年)延暦寺の僧金亀が創立し、国司の奏聞を経て官社に加えられた。宇佐神宮より勧請した古社で、国府所在地の八幡宮である。豊後国の一の宮と称し、嘉応3年(1171年)の古文書に初めて見える。しかし一の宮の地位については西寒多神社と近世まで論争があった。承和3年(836年)、右大臣・清原夏野は勅を奉じて国司大江宇久に社殿を造営せしめ、爾来、国司の厚い崇敬を受け、一方、皇室も厚く尊崇せられた。 又、嘉承3年(1108年)には、勅使の参向があり、敷地の四至を定め税を免ぜられた。仁平3年(1153年)には、鳥羽法皇が60歳の御賀に御祈願を修せられ、神領を定められた。 元暦元年(1184年)には、源範頼が平氏の追討を祈願したのをはじめ、源頼朝・領守(大友・竹中・日根野)・武家の崇敬も非常に厚く、近世には、社家200余・坊舎30を数えた。
★ 公式ホームページ
散策
さて。注連柱から石段を登っていきましょう。初めて来る神社なのでワクワクします♪
入口付近にある由緒書き。ほぉ~。樹齢3000年の天然記念物の大楠って…。楽しみ!
石段を登ると赤い鳥居がありました。菊の紋章が飾られています。あまり見かけない鳥居で珍しいですね!
1866年(慶応2年)再建の南大門には、古今の聖人や竜、花、鳥などの装飾彫刻が刻まれています。別名「日暮しの門」と呼ばれているそうです。
あれ?「由原八幡宮」って書いてある。「柞原」の表記が登場したのは、明治になってからで、それ以前は由原宮・八幡由原宮・賀来社などと呼ばれていたそうです。
繊細かつ精巧な彫刻に見とれてしまいます。
物語になっているようです。こちらの彫刻も繊細ですごい!
これが大楠かっ!南大門付近に位置しており、樹高30m、根回り34m、平成元年環境庁巨木調査で全国第7位なんだそうです。あまりの大きさに圧倒されました!
切妻造の四脚門で、江戸時代末期の建立とされる西門から入ります。
あらら…。本殿、東宝殿、西宝殿等は現在、保存修理中でした。宇佐神宮を模して再建されたという八幡造の本殿、見たかったなぁ。
位置が分かりづらいので案内図で確認しましょう。今回の保存修理が終わったら、その他の申殿、拝殿、回廊も修理されるようです。
東西に延びる回廊は寛政10年(1798年)頃の建立。菊の紋章が印象的でした。
本殿手前には切妻造妻入りの申殿、その手前に接して同じく切妻造妻入りの拝殿があります。申殿は宝暦2年(1752年)頃、拝殿は宝暦9年(1759年)頃の建立と言われています。
大友宗麟って超有名じゃないですか!この大太鼓を鳴らすには100円かかります^^;
参道には伏見稲荷神社より勧請された稲荷神社も鎮座します。
帰路の途中、大きな鳥居に遭遇しました。これって柞原八幡宮の鳥居ですよね。きっと。
御朱印
御祭神
仲哀天皇
応神天皇
神功皇后
所在地
大分市大字八幡987