大富神社


福岡県豊前市四郎丸に鎮座します。天平12年(740年)の藤原広嗣の乱の平定をきっかけに始まった神幸祭は豊前市最大級の規模を誇る祭りで,2年に1度「感応楽」が奉納されます。

由来

古来は宗像八幡社とも称され、大富神社神輿の古い鏡には大富ノ神とも宗像ノ神とも記されているという。はじめ、真早という者が宗像三女神の神託が下されたのに始まり、宗像神社宝鏡記によると白鳳元年(671年)、山田庄長横武某に住吉大神・八幡大神の神託が祀ったという。 社伝によると、崇神天皇の時代、この地で疫病が流行したが、国主が当社神主に祈祷させると速やかに治まったという。延喜式神名帳の記載はないが、日本三代実録の貞観2年(860年)10月3日条には豊前国大富神に従五位下を授くとある(式外社)。
当地(山田庄)には平安末期頃、宇佐神宮の弥勒寺(神宮寺)があり、宇佐神宮との関係が深い。境内には、古来宇佐宮への勅使がこの地に宿泊する際に水を汲んで供した「勅使井」と呼ばれる井戸があり、現在でも神職が宇佐宮にこの井戸の水(御神水)を持参している。

散策


大富神社を目指している途中,大きな鳥居がありました。でかっ!


鳥居付近。参道の先に拝殿が見えています。


手水舎で心身を清めます。


拝殿は奥行きが長い構造でした。その後ろには本殿が見えています。


本殿前の狛犬様。拝殿の前ではなく,こちらにおられるんですね!


嘉永5年(1852年)に建造された本殿。嘯吹八幡神社(豊前市)と同じく,赤と青の天狗のお面は祭りの時に使われるそうです。


左から「八幡大神坐」,「大富神社」,「宗像神社」の扁額が飾られています。


本殿横にある「願い絵馬奉納所」


開運招福の絵馬。デザインもいいし,きっと叶うでしょう。


御祭神は保食(うけもち)神。この築上蚕神社の他,いくつかお社がありました。


「勅使井」の案内板。現在も宇佐神宮勅祭の時には御神水として献上しているそうです。すごい!

御祭神

宗像大神

八幡大神

住吉大神

所在地

福岡県豊前市四郎丸256