「勅使道」と呼ばれる参道を抜けた先に鎮座し,1922年(大正11年),貞明皇后(大正天皇皇后)香椎宮参拝を記念して整備された街路樹は福岡市内でも特に美しい並木道です。
由来
西暦199年,仲哀天皇は熊襲の反乱を鎮めるべく仮の皇居「橿日宮」(かしひのみや)におこしになられましたが,仲哀天皇は神託を拒否して突然崩御されました。その後,神功皇后は神のお告げを受けて海を渡り新羅を平定され,凱旋後,仲哀天皇様の御霊をしずめるべく神功皇后自らお祭されたのが香椎宮の起源とされます。本殿に神功皇后が祀られるのに対し,仲哀天皇は摂社の古宮に祀られていましたが,大正4年に本殿へと合祀されました。
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散策
鳥居。参拝した時は晴天で新緑と青空のコントラストがすばらしかったです。
丘陵の麓に位置する楼門は1903年(明治36年)に再建されました。
楼門の扉の菊の紋章。細かい彫刻にも目を奪われます。
筋肉隆々の狛犬様。頭の大きさに比べて腕の太さが際立っています。
中門前の広場に立つ御神木で,綾杉の名は杉の葉が交互に生える様を綾に例えたことによるそうです。
あり得ない方向に枝が伸びています。生命力すごいですね~!
社殿群の正面には朱色が映える中門があります。
724年に建立され,1801年に第10代福岡藩主黒田斉清により再建されました。香椎宮本殿にしか見られない独特な「香椎造」は,国の重要文化財に指定されています。
入母屋造平入に切妻屋根が複雑に連結し,正面の大千鳥破風,左右の車寄せなど変化に富んだ造りとなっています。
本殿前の幣殿は一般的な神社でいう拝殿に相当しますが,香椎宮では古来勅使が幣帛を捧げる場所であるとして「幣殿」と称されています。
勅祭社として全国の有名な神社と肩を並べる香椎宮。九州ではこの香椎宮と宇佐神宮(大分県)だけです。
近くに不老水があります。武内宿禰がこの泉から水を汲み,三百歳余の長寿を保ち得たそうです。日本名水百選にも選ばれています。
上の看板の近くにある巻尾神社。御神徳は勝負運向上,武芸上達です。
摂社・武内神社も鎮座します。御祭神は武内宿禰命です。
右側の鶏石神社は,石になった鶏を祠にお祭りしたことが起源とされ,修理固成,五徳向上,養鶏,育児夜泣きの御神徳があるとされます。
しょうぶ池にある弁財天社。鯉や鴨や亀が集う池は,5月末頃,花しょうぶが見頃です。市杵島姫命をお祀りする弁財天社は,財運,開運招福,芸能上達の御神徳があるとされます。
周辺には香椎宮関連の名所があります。足をのばしてみてはいかがでしょうか。
令和5年9月、本殿改修費を寄付した際にいただきました。平成7年当時の表の檜皮(ひわだ)がパウチされています^^
御朱印
御祭神
仲哀天皇
神功皇后
応神天皇
住吉大神
所在地
福岡市東区香椎4-16-1