那覇市首里末吉町に鎮座します。首里城から見て北側に位置しているため「子の方神」(にーぬふぁのかみ)と呼ばれ,事始めの神様として,縁結びや子孫繁栄の御利益があると信仰されています。
由来
末吉宮は王朝官社時代の琉球八社の一社で,俗に「社壇」「首里社壇」などと呼ばれ,史料には尚泰久王の時代(1456年頃)に天界寺鶴翁和尚 が熊野三所権現を勧請し祀ったと伝えられています。お宮は本殿,拝殿,祭場からなり,拝殿は明治の末に惜しくも倒失しましたが,これらを結ぶ独特の「石造階段」全体と本殿は戦前(昭和11年) 旧国宝に指定されていました。また,末吉宮の廻りには末社を始めイベと呼ばれる神聖な場所が多く点在し,この地が古くから信仰の対象として崇められ,また一大聖地を形成して大切にされてきた様子が偲ばれます。社殿は残った礎石と資材を基に昭和47年に復元され,現在も拝所として信仰者を集めています。
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散策
住宅街にある末吉宮の入口。「社壇霊場」って何だろう。駐車場がなかったので,その辺に停めさせていただきました^^;
入口付近の由緒書き。ここにも熊野権現が祀られています。
参道の横にお墓がありました。ここで間違ってないよね。
進んでいくと鳥居を発見!末吉宮の表示はないけど,進んでみました。
左右に道が分かれています。う~ん。どっちに進めばいいのだろう。とりあえず,右を選択!
え!?ここを降りていくのかなぁ。急なので雨の日は気をつけましょう。
階段を下りると,トンネルがありました。向こうに何か建物が見えています。
建物は社務所のようでしたが,誰もいませんでした。右側には絵馬が飾られています。
近くに石段があったので,さらに進んで行くと…。
おおっ!これが末吉宮か~!写真で見たのと同じ社殿です^^ 拝殿前にロープが張ってあって近づくことができないようです。
手前のお賽銭箱。参拝はここでということか。。。
拝殿の土台はしっかり組まれています。
遠くからの…社号標。「末吉宮」と書かれています。
末吉宮入口から下ってきたのに,社殿は石段の上に鎮座しています。珍しいですね~!
高台にあるので,境内から那覇市内が一望できます。風が気持ちいい~♪
御祭神
伊弉冉尊 (いざなみのみこと)
速玉男尊 (はやたまをのみこと)
事解男尊 (ことさかをのみこと)
別鎮斎
土祖神 (つちみおやかみ)
澳津彦命 (おくつひこのみこと)
澳津姫命 (おくつひめのみこと)
産土神 (うぶすなのかみ)
所在地
沖縄県那覇市首里末吉町1-8