北極星と北斗七星を神格化した天御中主神(あめのみなかぬしのみこと)と国常立尊(くにとこたちのみこと)を御祭神とし、地元では「妙見さん」と呼ばれ親しまれています。
由来
妙見宮、妙見さんと称される八代神社は、白鳳9年(680年)の秋、中国の明州(寧波)から妙見神が亀蛇に乗り「竹原の津」に上陸したのが創始とされています。上宮、中宮、下宮と時代とともに変遷しており、現在の八代神社は、妙見下宮として、文治2年(1186年)に後鳥羽天皇の勅願により、現在の場所に建立されました。最盛時には周辺に15もの天台宗・真言宗の寺院があり妙見宮十五坊と呼ばれました。その昔、妙見神が亀と蛇が合体した想像上の動物「亀蛇(きだ)」の背に乗って海を渡ってきたという言い伝えがあり、交易が盛んな港町として繁栄した八代の歴史がうかがえます。明治4年(1871年)に社名を妙見宮から八代神社と改め、明治5年(1872年)には県社に指定されました。
散策
白い大きな鳥居が印象的でした。扁額に「妙見宮」と書かれています。
鳥居付近に「八代神社」の社号標がありましたが,先代とその前の代のものが残っています。珍しい!
入口付近にある御神木の大楠は、樹齢600年以上とされ、市の天然記念物です。
手水舎で心身を清めて、境内に向かいます^^
中国を感じさせるお寺のような外観ですね。神仏習合の名残かなぁ
鮮やかな朱色が映える拝殿。現在の社殿は元禄12年(1699年)と寛延2年(1749年)に改築されたもので江戸時代中期から後期の社寺建築の特徴がよく表されています。
拝殿の中の様子。おー!!拝殿内も朱色を基調とした色彩に包まれています。「鎮國」の文字が見えますね。
きりっとした表情の狛犬様。かっこいい♪
本殿は平成27年(2015年)に約260年ぶりの大規模な修復を行ったそうです。
本殿右側に鎮座する大宮神社。御祭神は日本武尊です。
さらにその右側には稲荷神社が鎮座します。御祭神は保食神
これも中国の影響ですね。初めてみました。
九州三大祭の一つである「八代妙見祭の御幸行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
入口付近の亀の石像。これも初めて見ます。
ピーシー?なんだそれ。絵馬に描かれてたけど、まったく知りませんでした^^;
同じく入口付近の由緒書き。北極星と北斗七星を神格化したって。すごーい!
御朱印
御祭神
天之御中主神
國常立尊
所在地
熊本県八代市妙見町405