伊勢神社


全国で唯一,伊勢神宮より御分霊をいただく九州のお伊勢さんで,子孫繁栄,商売繁盛,五穀豊穣の神様として,また子授祈願で多くの参詣者が訪れます。

由来

遠く天文の頃,杉野隼人という篤信家が53回も伊勢の大神宮に詣でて,田手に分霊を許されて田手太神宮を建立,後に市場として栄えていた鍋島の蛎久の地に遷されます。信仰の篤い藩祖鍋島直茂は,慶長10年(1605年)城下町づくりの折,蛎久地区にあった伊勢皇大神宮の御分霊を現在地に遷座して伊勢神社と称しました。信仰圏は広く,藩領以外の大村,平戸,五島,壱岐,対馬などからも季節ごとの参詣が続けられました。伊勢皇大神宮の分霊を勧請した社は全国でここ1社だけであり,毎年2月11日には大神1名,指定小神2名,小神22名による玉替えの行事が盛大に行われています。神社の入口には石造肥前鳥居(市重要文化財)が建っており,また境内には肥前狛犬一対(市重要文化財)が現存しています。

★ 公式ホームページ

散策


鳥居は石造の肥前鳥居で,慶長12年(1607年)の刻銘があり,市の重要文化財に指定されています。


楼門は一間一戸の四脚門,屋根は切妻造本瓦葺で19世紀初期の建築と見られています。お寺のような外観ですね。


境内左側にある手水舎。ここもお寺の雰囲気がします。


本殿と拝殿は、昭和15年(1940年)に改築されたもので,本殿は伊勢神宮の形式を取り入れた神明造,屋根は切妻造銅板葺,平入りの拝殿は切妻造銅板葺で正面に向拝を設けています。


拝殿の中の様子。奥に能面が飾られていました。怖い…^^;


拝殿前の狛犬様。年代を感じますね~。


拝殿左側には「えんむすび」と書かれた絵馬がたくさん飾られていました^^


境内には英彦山神社が鎮座します。大島浩嗣氏が佐賀の町の発展と災害から護るため,昭和59年に石造りの御神体とお社を奉納されました。


中の様子。「英彦山大権現」と書かれた石と天狗の面が飾られています。


その右側には恵比須神社が鎮座します。


佐賀市で最も古い御恵比寿様は,私達がふだん想像している恵比須様とだいぶ違います。


この肥前狛犬は寛文7年(江戸時代初期)と造立銘があり,佐賀市で最も古いそうです。かわいいですね~!!

御祭神

天照大神

所在地

佐賀市伊勢町9-8