福岡市中央区に鎮座します。御祭神の平野(二郎)國臣は,日本近代化の扉を開く原動力として活躍した幕末の志士です。
由来
平野國臣は文政11年(1828年)福岡藩足軽平野能栄の次男としてこの地に誕生,国学を学び,武術・短歌にも優れた才能を開花しました。安政5年(1858年)幕末動乱の世を案じ,国家統一・勤王の志を抱いて脱藩。各地の同志を訪ね,尊王攘夷運動への結集を図りました。分久3年(1863年)但馬生野で討伐挙兵するも失敗。翌年京都六角獄にて刑死,37歳の生涯でした。「我胸の燃ゆる思ひにくらぶれば烟(けむり)はうすし桜島」は國臣が詠んだ有名な和歌です。昭和39年に平野國臣百年祭が行われ,福岡・西公園に銅像が再建されました。平成6年には鹿児島・伊集院町に「我胸の燃ゆる思ひに…」の歌碑が建立されています。
散策
バス通りから見たところ。こじんまりとした神社です。
手水舎は汲み置きタイプです。
色鮮やかな社殿
誕生地を示す石碑
社殿の横には追慕碑もあります。
冊子は近くの鳥飼八幡宮社務所に備え置かれています。
御祭神
平野二郎國臣大人命
所在地
福岡市中央区今川1-7-9