境内の至る所に江戸の年号が刻まれた鳥居・燈籠・狛犬が現存し、江戸の情景が残る珍しい神社です。他の氷川神社と区別するため、「赤坂氷川神社」とも呼ばれています。
由来
当社の創祀は、天暦5年(951年)東国を遊行していた蓮林僧正が一ツ木村で一夜を明かすと夢中で御祭神のお告げがあり、この地に氷川明神の社殿を建てお祀りをしたことに始まります。江戸中期の享保元年(1716年)、紀州徳川家の吉宗公が8代将軍職を継ぐにあたり、紀州藩の中屋敷が赤坂にあったことから、氷川明神への幕府の尊信は高まりました。享保14年(1729年)、吉宗公は老中水野忠之を総責任者に命じて現在地に社殿を造営しました。翌15年(1730年)4月26日に一ツ木村から現在地への遷座が行われ、28日には吉宗公直々のご参拝がありました。以後14代将軍家茂公までの歴代将軍の朱印状が下付され、「厄除」「縁結び」の鎮守神としてより一層ご神徳を高められました。明治元年、明治天皇より新しい首都東京の鎮護と万民の安泰を祈る「准勅祭社」に定められ、現在では「東京十社」の一社に数えられております。
★ 公式ホームページ
散策
住宅街の中にひっそり鎮座します。氷川神社の社号標付近から入っていきます。
いきなりかっこいい狛犬様とお会いできました。しかも子持ち♪
「氷川大明神」の扁額が掲げられた鳥居。古くて風情があります。
さらに進んだ所にある楼門。奥ではちょうど結婚式が行われていました(^^;
社殿は安政の大地震、関東大震災、東京大空襲など数々の災禍を奇跡的に免れ、創建当時の姿を現代に伝えており、昭和51年に東京都の有形文化財(建築物)に指定されています。
緑色の屋根と朱色の社殿で統一されています。奥に見えるのが本殿です。
社務所に「干支みくじ」がありました。全部丸っぽくて、かわいい!
「元准勅祭神社 東京十社めぐり」の表示板。九州でこういうのはないですね。
お神輿と山車が飾られていました。
今にも飛び掛かってきそうな狛犬様
樹高25m、樹齢450年の大銀杏。江戸時代の初期から存在しているそうです。東京大空襲で焼失して焦げている部分もあり、見応えがありました。
境内各所にあった天祖神社・春日神社・鹿島神社・八幡神社・諏訪神社・秋葉神社・厳島神社・金刀比羅神社・塞神社の九社を合祀した九神社(くじんじゃ)
古呂故稲荷、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷の四社が合祀され、四合(しあわせ)稲荷と命名されました。
御朱印
御祭神
素盞嗚尊
奇稲田姫命
大己貴命
所在地
東京都港区赤坂6丁目10番12号