防府天満宮


山口県防府市に鎮座します。昭和33年(1958年)に再建された社殿は本殿・幣殿・拝殿で構成される権現造の建築様式で,国の登録有形文化財です。

由来

菅原道真が太宰府で亡くなった翌年の延喜4年(904年)に創建された「最初の天満宮」の由緒をもつ神社です。道真は太宰府に下る途中で本州最後の寄港地である防府に立ち寄られた際,「京都と地続きであるこの地で無実の知らせを待ちたい」と言い残し,その縁でいち早くその魂が祀られました。そのゆかりの深さから北野天満宮,太宰府天満宮と並び日本三大天神と呼ばれています。かつては「松崎天満宮」,「宮市天満宮」あるいは単に「天満宮」と称していましたが,1873年に近代社格制度のもとで県社に列格し,松崎神社と改称。戦後の1953年には「防府天満宮」と再び改称しました。

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散策


表参道に建つ明神鳥居の石大鳥居は,寛永6年(1629年)に長州藩初代藩主毛利秀就が建立したもので県内最古の鳥居で,山口県の文化財に指定されています。


まちの駅「うめてらす」やカフェなどが建ち並ぶ表参道。歩くだけでも楽しめます。


二の鳥居は青銅鳥居。種類が異なる神社はそう多くないと思います。


文久2年(1862年)に寄進されたこの狛犬は,「萩狛犬」と呼ばれており,北野天満宮,太宰府天満宮にも同様の狛犬が建立されていたそうです。


石段の先に豪華絢爛な楼門が見えています。


さすがは天満宮。手水舎にも梅の紋章が施されています。


立派な楼門。雑誌でよく見かけるこの光景を目の当たりにして感動しました!


彫刻が色鮮やかでとても印象的でした^^


拝殿前におられた青銅製の狛犬様


受験シーズンとあって,ものすごい数の絵馬が掛けられていました。


宮市門前町の豪商「松原屋」松原弘基が命名した霊石「紫雲石」。願い事をすると必ず叶うとされ,この霊石の神秘で富豪をなしたそうです。


天明から安政(1780~1860年)の頃に建てられた「天満宮灯籠」。こんなに古いものが残っているってすごいですね~。


境内にある「春風楼」。十代藩主毛利斎煕が五重塔の建立しましたが,途中で建設が中止となり,一層部分の軒下の組物をそのまま床下に組み込んで建てたそうです。


覗いてみましたが,確かに珍しい組み方でした。すごい技術ですね!!


平成19年に奉納された「LOVE神社の石碑」。こういう現代的なものも見れてよかったです。

御朱印

御祭神

菅原道真公

天穂日命

武夷鳥命

野見宿禰

所在地

山口県防府市松崎町14-1