福岡県八女市黒木町に鎮座し,樹齢約840年の楠は黒木地区のシンボルとなっています。
由来
平安時代末期の嘉応元年(1169年),猫尾城(黒木城)初代城主・源助能が創建したと伝えられています。助能は後白河法皇から姓や恩賞を賜るほどの武将でしたが,あるとき豊後国の大友氏から疑いをかけられ,豊後国津江荘(現在の大分県日田市中津江村)に幽閉されました。「無実の疑いがはれ無事に帰還できたら津江宮を黒木で祀る」と誓い,無事帰城した後に津江権現を勧請し,津江神社を創建しました。その際,境内に植栽された樟の木は,現在樹齢約840年。幹周り約12m,樹高約40m,全方向に枝をはる巨木へと伸長し,町のシンボルとなっています。
散策
国道442号線沿いにある鳥居から入ります。奥に大きな楠が見えています。
高さ約40mの楠に圧倒されました!福岡県の天然記念物に指定されています。
左側にある手水舎。コロナ対策で柄杓はありませんので,蛇口をひねって清めます。
参道を進んでいきます。
お寺のような外観ですね。しっかりした神門がありました。
貸し切り状態の境内。石燈籠,注連柱が建ち並ぶ,神聖な雰囲気でした。
明治37年に奉納された「津江神社」の扁額
拝殿の中の様子
拝殿もしっかりした構造ですね。雨風にも強そうです。
流造りの本殿。拝殿との一体感が感じられます。
拝殿前の狛犬様
祀られている3人はどなたでしょうか…。住吉三神かな?
御祭神
伊邪那岐尊
伊邪那美尊
所在地
福岡県八女市黒木町今49