姪浜住吉神社


福岡市西区の中心・姪浜に鎮座します。姪浜の地名は神功皇后が三韓征伐からご帰還の際,当地の小戸の浜に上陸され,濡れた衵(あこめ)の御衣を乾かされたので衵ヶ浜、後に転じて姪浜となりました。

由来

起源は奈良時代の天平15年(743年)住吉明神のご出現があり、翌年にも異国船来襲の調伏祈願の折りにご出現され,このため一宇の小社を建立し住吉三神をお祭りしたことによります。西網屋町の社がそれで住吉古宮といいます。くだって室町時代、応永23(1416年)のご神託により、翌年に牛頭社地(現・住吉神社)で新社建立・ご還座の儀式を終え、ここに住吉三神は牛頭社(現・須賀神社)と相並んで、当地の産土神として尊崇されるようになりました。住吉三神は『日本書紀』神代巻には、伊弉諾尊が筑紫の日向の橘の小戸の檍原で,御身の濁穢を禊祓われた時に出生された神と記されています。内書巻九や『古事記』によると,神功皇后が応神天皇を胎内に宿したまま新羅に遠征された折り,住吉三神は「和魂は王身の命を守り荒魂は先鋒として軍船を導くであろう」と申されその霊験あらたか新羅軍を破り,無事帰国されました。その時,神功皇后は当地の小戸付近の浜に上陸し濡れた衵の御衣を乾かされたので衵ヶ浜(転じて姪浜)といい,宇瀰(宇美)において応神天皇を出産されたと伝えられています。

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散策


立派な鳥居はミリオネアで獲得した賞金で建てたそうです。


手水舎。左奥に社務所が見えます。御朱印は500円でした。


拝殿前におられる細長い狛犬様。文政9年(1826年)生まれのようです。


拝殿の中の様子。神聖な雰囲気がすごいです!


色鮮やかな拝殿。奈良時代の天平15年(743年)に建てられ,室町時代の応永23年(1416年)北側の海岸近くから現在地に移転しました。


伊弉諾尊が禊祓をされるとき河童が現れ,道案内のお手伝いをしたことにより除災招福の神の使いになったという伝承があります。


かわいい河童様もおられました(笑)


樹齢700年の御神木(銀杏)は、昔雷が落ちた時に避雷針となり身代わりになって本殿を守ったといわれています。


境内にある須賀神社。御祭神は素盞鳴尊・大己貴命・稲田姫命です。


その他,早船神社,厳島神社,少童神社など多数の石祠があります。


河童面を玄関に掛ければ交通安全,子供部屋では子供守護,台所ではに掛ければ水難火難を防ぐ御利益があります。毎年7月に社務所で配られるそうです。

御祭神

住吉三神

神功皇后

志賀三神

武内宿禰

所在地

福岡市西区姪の浜3-5-5