御勢大霊石神社


小郡市大保に鎮座します。「延喜式」神名帳に記載がある由緒ある式内社で,元来,御井・御原両郡19か村の産土神で,明治時代までは祭祀料を神納されていました。

由来

神功皇后二年(202)創建。伝説によると,第十四代仲哀天皇は熊襲征伐の折,敵の毒矢に当られて此の地にて崩御され,神功皇后は秘して御殯葬申し上げました。その後,三韓征伐に於いて天皇の御魂代の霊石を軍船に積み戦勝凱旋されました。その御魂代である霊石を殯葬の地である当地に祀られ,御勢大霊石と崇められました。神功皇后は石に天皇の御魂を鎮め,懐に入れて戦い,再びこの大保にやって来て,天皇の剣や甲冑,衣裳,荒魂を鎮めた石を納めた場所とのことです。社名にある「御勢」の「勢(せ)」とは「夫(せ)」の意味で皇后が天皇のことを「せの君」と呼んでいたことが由来だと言われています。

散策


立派な鳥居が目につきます。


太鼓橋。池にたくさん鯉が泳いでいました。


明治24年に奉納された鳥居。年数の割には綺麗です。


参道途中の狛犬様。手足にしっかり爪がありました。


手水舎


拝殿と本殿。歴史を感じさせる造りです!


真横に成長している松は「臥龍松」と呼ばれています。


この御神木は,楡欅,もちの木,榊の木が奇跡的に三位一体となり合体し成長しています。


粟島神社。和歌山市加太の御分霊を勧請したもので,婦人病,安産,子授けの御利益があるそうです。


粟島神社の鳥居。かわいいですね~!


本殿裏に置かれていました。昔,利用されていたものと思われます。

御祭神

仲哀天皇

天照大神

八幡大神

春日大神

吉富大神

所在地

福岡県小郡市大保1032