大神神社


日本最古の神社の一つ。三輪山が御神体のため本殿はなく,拝殿と独特の形をした三ツ鳥居のみが立ちます。酒造りの神,農業や厄除け等生活の守護神として信仰されています。

由来

当社の創祀に関わる伝承が『古事記』や『日本書紀』の神話に記されています。『古事記』によれば、大物主大神が出雲の大国主神の前に現れ,国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に祀まつられることを望んだとあります。また,『日本書記』でも同様の伝承が語られ,二神の問答で大物主大神は大国主神の「幸魂・奇魂」であると名乗られたとあります。そして『古事記』同様に三輪山に鎮まることを望まれました。この伝承では大物主大神は大国主神の別の御魂として顕現され、三輪山に鎮まられたということです。この様に記紀の神話に創祀の伝承が明瞭に記されていることは貴重なことで,当社が神代に始まった古社中の古社と認識されており、御祭神の神格が如何に高かったかを物語っていると言えます。
そして,御祭神がお山に鎮しずまるために,当社は古来本殿を設けずに直接に三輪山に祈りを捧げるという,神社の社殿が成立する以前の原初の神祀りの様を今に伝えており,その祭祀の姿ゆえに我が国最古の神社と呼ばれています。

★ 公式ホームページ

散策


高さ32.2mある国内屈指の大鳥居。昭和59年の天皇陛下御参拝記念,在位60年を奉祝して建立されました。近くに行こうと思いましたが,妻が捻挫して断念^^;


大神神社(おおみわじんじゃ)の社号標。立派ですね~!!


二の鳥居から参道を進んでいきます。「三輪明神」の鳥居扁額が印象的でした^^


御神体の三輪山は昔から倭青垣山,三諸山,神岳(かみやま),神山(みわやま)などと称され,高さ467m,周囲16km,面積350haの秀麗な山です。


石段が先まで続いています。遠いなぁ。


やっと手水舎に到着しました。まずは心身を清めます。


蛇の口から水が出ていてビックリしました。珍しいですね~!


拝殿が見えてきました。もう少し頑張ろう!


これまた立派な注連柱!連休初日とあって多くの参拝客で賑わっていました。


拝殿は国の重要文化財で,寛文4年(1664年)に徳川家綱公によって再建されました。


近くはさすがに気が引けたので,拝殿の奥をズームしたところ。恐れ入ります^^;


三ツ鳥居は神の山・三輪山と拝殿を区切る場所に立ちますが,現在はコロナ感染予防のため拝観が停止されています。国の重要文化財です。


巳の神杉(みのかみすぎ)。三輪の大物主大神の化身の白蛇が棲むことから名付けられた御神木。蛇の好物の卵が参拝者によってお供えされています。


拝殿前にある由緒書き。

御朱印

御祭神

大物主大神(おおものぬしのおおかみ)

配祀 大己貴神,少彦名神

所在地

奈良県桜井市三輪1422