千栗八幡宮


佐賀県三養基郡みやき町白壁に鎮座する千栗(ちりく)八幡宮。146段ある石段は,バルセロナ五輪金メダリスト・柔道の古賀稔彦選手が足腰を強化したことで有名です。

由来

神亀元年(724年)肥前国養父郡の郡司壬生春成が八幡大神の御神託を蒙って千根の栗が生えている地に創祀したと伝えられています。逆さに植わった千個の栗から栗の木が一夜のうちに生い茂っていたことから,くりを逆さにして,ちりくというようになったとの言い伝えがあります。承平年間(931年〜938年)に宇佐八幡宮の別宮になり,以来,五所別宮(大分八幡・千栗八幡・藤崎八幡・新田八幡・鹿児島神宮)の一と称せられ朝廷からも厚く崇敬を受けました。 慶長14年(1609)には後陽成天皇より「肥前国総廟一宮鎮守千栗八幡大菩薩」の勅頼を賜り,中世以降は肥前国一の宮と呼ばれています。

散策


慶長14年(1609年)鍋島藩祖・鍋島直茂公が奉納した肥前鳥居は町の有形文化財に指定されています。よく残ってますね!


鳥居付近の狛犬様。右側には千栗八幡宮の社号標があります。


祭神,由緒,神事が書かれた由緒書き


石段を登っている途中,樹木が斜めに生えていました。倒れないのか気になるな~。


石段を登った左側にある手水舎で身を清めます。高台にあるので,久留米市役所も見えました^^


漆黒の社殿はかっこいいですね~!


千栗八幡宮の扁額。さすがは肥前国一之宮。立派です!


拝殿の中の様子。シンプルな造りのようですが,とても神聖な雰囲気を感じました。


入母屋造の本殿も立派ですね~。惚れ惚れします^^;


2月26日に炊いたお粥を銅製の神器に盛って神殿に納め,3月15日にこれを取り出し,表面に生えたカビでその年の天候,五穀をはじめとした作物の作柄を占います。


境内にある武雄神社。御祭神は屋主忍男武雄心命。昔から手足の神様として,多くの人がその御神徳を戴いています。その他,鳩森稲荷神社,天満宮の摂社もあります。


変わった形の狛犬様。長い髪と胴体の模様が特徴的です。


この「親子楠」は木の幹から二つに分かれる夫婦楠や結び楠とは異なり,根の部分から子の楠が生えています。家庭円満や良縁成就にご縁があるそうです。


樹齢400年のクスノキからものすごい生命力を感じます。とにかく力強い!

御朱印

御祭神

応神天皇

仲哀天皇

神功皇后

ほか難波皇子,宇治皇子,住吉明神,武内宿禰の配神あり

所在地

佐賀県三養基郡みやき町白壁2403